んだけどな……」 「ここからだと馬車でも片道五日以上かかる山奥じゃないかよ! 第一、まだ雪が残る季節に山荘にいっても、なにもないだろう!」 「温泉がある。 それに、ルリーカもいったことがある場所だから、往復の足については心配する必要がない」 「任せて」 「……行楽にいくのに転移魔法を使うなよ……」 「いいではないか、温泉!
www.17xpj.com わらわも、一度体験してみたいと思っておったところでな!」 「……帝国には、ないんですか?」 「あちらには、そもそも火山自体が少ない」 「なるほど。 こっちは……ほとんどが休火山や死火山だけど、一応山があるしな……」 「シナクは温泉にはいったことがあるのか?」 「あっちこっち流れていた頃
サマンサベガ、それなりに。 とはいっても、山の中で勝手沸いているのを使わせてもらった程度ですけど……」 「で、その山荘のすぐ近くに、天然の温泉が沸いててな。 近くに人家はないし、気兼ねなくくつろぐことができるわけだ」 「……このメンツでいくのか?」 「他に、かーちゃんの心当たりを何名か呼んでいるそうだが、実際には誰を呼んだのか、おれは知らされていない!」 「……あ、そう」 「食い物なんかもうちのメイ
サマンサタバサ バッグドたちが用意するから、二、三日分の着替えだけを用意してくれればいいっていってたな!」 「あの……一応、聞くけど……おれに、拒否権は……」 「「あるわけなかろう」」 「シナクさん、剣聖様のお誘いを無碍にするんですか?」 「あははははははは。 剣聖様なら本当にシナクくんの首に縄でもつけかねないから、やめておいた方がいいよ!」 「シナク、あきらめた方がいい」 「……はぁ」 「では、そういうことで……今日の夕刻、日の入りま
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